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浴室はカビ天国、予防が大切
24時間風呂「入浴くん24H」: 浴室はカビ天国、予防が大切耳より 入浴学講座
 浴室の大敵はカビ。タイルの目地や洗面器の裏側などに生え、洗剤を使っても落ちにくい。
 花王(本社・東京)の調査によると、浴室は、以前に比べてカビや微生物が入り込みやすい環境になってきた。昔はゴミ箱や子供の上履き、ペットの汚れ物などを外の洗い場で洗っていたが、今では浴室で洗うことが多い。
 「まずカビを生やさないこと」。カビを30年以上研究している環境生物学研究所の阿部恵子所長は、予防の重要性を強調する。
 カビは、(1)湿度(70%以上)、(2)温度(0〜45度、特に20〜40度が適温)、(3)栄養分、の3条件がそろえば繁殖する。入浴後の風呂場は、温度30度、湿度100%くらいになるので、カビの天国になる。
 夏場は浴室の温度が下がりにくい。せっけんや体の垢(あか)も、カビは栄養にしてしまう。入浴後、浴室の床や壁を洗い、カビの栄養分をなくした上で水分をふき取るのが理想だが、毎日実行するのは難しい。
 手っ取り早いカビ対策は、湿度を下げることだ。最近は、暖房乾燥機つきの浴室が増えている。入浴後、数時間動かせば、風呂場を乾かすことができる。乾燥機がない場合、市販の室内用除湿器を浴室で稼働させればよい。
 「1日1回でも湿度を60%以下にし、壁や床を乾かせば、カビは生存しにくくなるので、だんだん減ります」(阿部所長)
 カビ退治の洗剤には、塩素系の漂白剤がよく用いられる。カビも生物なので、塩素成分で殺すと共に、胞子に含まれる黒、赤、緑などの色素を落とすのだ。
 しかし、漂白剤でも落ちにくいことがある。せっけんの成分と水道水中のカルシウムが結合してできる頑固なせっけんカス(脂肪酸カルシウム)などが、漂白剤が奥まで染み込24時間風呂「入浴くん24H」: 浴室はカビ天国、予防が大切むのをブロックする場合だ。
 花王では、漂白剤の浸透力を強める界面活性剤を配合して、カビの根まで退治できるようにしているという。

(右写真)
浴室内では、棚の下や、いすの裏側など目立たないところにカビが付きやすい。

 (2005年10月22日 読売新聞)
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